今回、被災地に行くにあたって、分からない事や心配な事が、沢山ありました。
譲渡会って、どんな風にするんだろう?どんな風に並べるの?
残った場合はどうしたら良いんだろう・・?
被災者の方に、どんな風に接したら良いんだろう・・
失礼な事を言ってはいけないな。。

そんな小さな不安を抱えながらも、先ずは行ってみよう!
行ってみなきゃ分からない!!
と、行ってみました。

マリちゃんのおかあしゃんの先導により、譲渡会もスムーズに終わり、
なるほど!こんな風にするのかぁ~と。

集まってくれた方達は、本当に明るくて、
洋服を広げては、「これはちっちゃいがな・・おれさは派手だがな」って、楽しそうに選んでるおばあちゃんたち。
その輪の中に入って、服を見易く広げたりするお手伝いをしてたら、
おばあちゃん達は、すっごい気さくに話しかけてくれるんでした。
一瞬、一緒に来た友達に話してるのかと思うほど、
フツーに、私にも友達みたいに突然話しかけてくれるんでした。
それが、とっても嬉しくって!!(^-^)

だから、私も、「このセーターなんかとっても似合いますよ!」
「わぁ~このコートも良いね!!」
なんて。
なんだか、お店でおばあちゃんと洋服選びをしてる気分になったのでした。

残ったらどうしようという不安は、全く必要なかったです。
毛布や湯たんぽは、もうあっという間に無くなったし、
後から来たおじいちゃんが洋服を見てたので、
「どんな物が必要ですか・・」って聞いたら、
「あったかかったら何でもいい。これ、ばーさんにいいかなぁ・・」
って、先ずは奥さんのセーターを見てたんでした。

田老は、たぶん、ざっと見て150人以上は来てくれてたと思うけど、
そのうち9割の方は、70代80代の方だと思う。
おれは90だぁ~がはは~って豪快に笑うおばあちゃんも居たけど、
とても90には見えない、元気なおばあちゃんだった。

後から冷静に考えて思った。
あの日は平日だったから、子供は学校へ 若い人たちは働きに行ってたからかもしれない。
でも、あの仮設住宅があった場所から考えると、
店がある国道まで行くには、絶対に(私でも)車が無いといけない距離&坂道。
それに、80歳を過ぎたおばあちゃん達は、就職して収入を得るのは難しいだろう・・・

日中着る洋服は、いっぱい着込めば寒さも和らぐけど、
でも、寝る時に寒いのは嫌だもんね。
暗くなって、一人で布団に入って、寒くて寝れなかったら怖い事も思い出してしまうかもしれない。。。
そう思ったら、もっと湯たんぽや毛布を 届けてあげたかったなぁ・・って、すごく感じたのでした。

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山田では、産直の場所を借りきっての譲渡会。
到着すると、すでに こちらも沢山の人が並んで待っていてくれた。
急いで、車から荷物を下ろして準備。
↓この写真に写ってるのは、婦人服のコーナー(準備中)
こんな長い列の山が3つあった。
61dd8afb.jpg
だけど、あんなに・・・あんなにいっぱいあった物が、あっという間に無くなったんです。
うちの分だけじゃなく、他に4台の車から降ろされた支援物資が!
それだけ必要性があるって事ですよね。
ニュースで、あれだけ支援物資が届いてると報道されてるのに、なんでなんだろう・・って疑問に思う。

でも、個人と個人の 横の繋がりって強いんだな!って思った。
マリちゃんのおかあしゃんが、現地の仮設住宅の代表の方との繋がりがあるから、
こうして沢山の方に集まって頂いて、
私も、直接お話ししながらお渡し出来た。

すっごい貴重な経験をさせて頂いたと思う。
マリちゃんに・・マリちゃんのおかあしゃんとdegipochiさんに感謝感謝です。


行くまで、どうなんだろどうなんだろって、考えても分からなかった不安は、
一回行って見れば分かるんだ!って思いました。

泥出しボランティアに通ってる友達を見て、すごいな。。私は何もして無くて申し訳ないな・・・
って、ずっと思ってたけど、
私にだって、誰にでも、
現地に行っても行かなくても 出来る支援ってあるんだと思いました。

被災地に行ったら逆に邪魔なんじゃないかという、変な不安もあったけど、
行ってみて思った!
7か月が過ぎた今なら、お店もやってる場所があるし、ホテルもやってたし、
行って、現地でお金を使うと言う事も、立派な支援になるんじゃないかと。
だから、もしまた機会があったら、今度は山田の産直でお買い物したり、
田老のたろちゃんハウスにご飯食べに行きたいなぁ~なんて思いました

色んな意見があるかも知れませんが、私は、今回行ってみて、そう感じました。


高台にある国道の海岸線を車で走ってると、
あんなに海は下なのに、なんでこんな山の木の間に船があるんだろう・・・(ここまで津波がきたのか・・)

TVで見たような鉄骨だけ、基礎だけが残った家の跡とか。。。
あぁ・・これが現実なんだなって、大きながれきの山を見て思いました。
そしたら急に、さっき田老で会った元気なおばあちゃん達は、よく生きてくれてたなぁ、と。
走って走って逃げたんだろうな・・・あの腰の曲がったおばあちゃん達。怖かっただろうな・・
そう思ったら、生きててくれて、ありがとう~って思った。

あぁ。。書き出すと止まらないし涙が出てくる。

本当に、本当に貴重な経験をさせて頂きました。
私に 支援物資を預けてくれた皆さんに ご報告したくて書きました。