すいません、私、蚕の事、最後どうなったか書いてなかったもんだから、
ブログを見てくれてる人、会う人会う人に聞かれます
「蚕、どうなったなぁ~?まだ居るなぁ~??」って

ええっと、お蚕さまは、9月の下旬に無事に全て64匹繭になりました。
繭は、とってもとっても綺麗でした。
IMG_0180

その後、繭を冷凍庫に入れ、中のさなぎを凍らせました。
すごく残酷ですが、繭を作って2週間後には成虫となって出てきます。
その時に、自らの繭を溶かして出てくるそうで、そうなると絹としての品質が落ちてしまいます。

人間の為に命を頂く事、ありがとうございます。という気持ちで冷凍庫にいれました。
その後、10月の初めに市役所に繭を提出しました。

今回の繭人体験は、すごくいい経験になり、蚕について勉強になりました。

確かにね、その外見から蚕は苦手な方も多いかもしれません。
でも、人間が頂いてる命の一つだと言う事を伝えたいなぁと感じました。
私も、今回はじめて知ったのです。

蚕は、人間に寄って作られたので、いま、この蚕を自然の中の桑の木に戻しても、たぶん生きていけないだろう・・というのでした。
一心不乱に桑の葉を食べ続けていましたが、彼らには目が無いのだそうです。
毎晩、寝る前にたっぷりの桑の葉を入れておくのですが、翌朝にはきれいさっぱり食べつくされ、葉脈だけが残っていました。

繭を作り始めた頃、藁まぶしに移す前に、夜中に桑の葉の中で繭を作った子もいました。
なのに、その葉だけは、他の子は食べずに綺麗に残っているんです!
どうして、見えないのに、その葉の中で他の子が繭を作ってるのが分かるのだろうか・・とっても不思議でした。

一番最初に繭を作り始めた日が、満月の夜だった事も、神秘を感じました。
IMG_0179


衣料の元となる絹を作ってくれる蚕を育てる事は、食育ならぬ、衣育なんじゃないかとも思いました。
色んな事を教えてくれた蚕さん。
どうもありがとうございました。
お蚕さまが作ってくれた絹の着物。大切にしていきます。
IMG_9847


人気ブログランキングへ